どうも、お気楽ブロガーのゆんずです。
先日、この記事「スマートリプライは使えるのか?母からのメールにAIは…」を書いていて、ふと新たな疑問が生まれました。
食品を保存するプラスチックの密閉容器をタッパーと呼びますが、人によってはタッパとも呼ぶようなのです。
上の記事の中では「タッパは打ち間違い」と判断した僕ですが、それが本当に合っているのかを調べた結果、意外にも「タッパー」と「タッパ」どちらも不正解だったのです。
厳密には。
その調査結果をここに報告します。
タッパーとは
タッパーとは、アメリカのタッパーウェア社が商標登録しているプラスチックの密閉容器のことであり、れっきとしたタッパーウェア社の商品名です。
タッパーウェア(Tupperware)は、米国の連鎖販売取引企業タッパーウェア・ブランズ・コーポレーション(タッパーウェア社)のこと、または同社が製造しているプラスチック容器のこと。
僕はてっきり「タッパー」という言葉に「密閉する」とか「保存する」とかの意味があって、「タッパー=プラスチックの密閉容器」だと思っていたんですが、まさか一企業の商品名だったとは知りませんでした。
つまり、いま現在プラスチックの密閉容器全般のことをタッパーと呼んでいるのは、商品名が有名になりすぎて一般的な呼び名として定着してしまう「商標の普通名称化」というものだったんです。
そこで、タッパーのように商品名が有名になった例をいくつかご紹介します。
- 味の素
- エスカレーター
- オセロ(遊技)
- クラクション
- サインペン
- ホームシアター
- シャープペンシル
- セロテープ
- テトラポッド
- パーソナルコンピュータ
- プラモデル
- ホチキス
- マジックテープ
- ユンボ
- ラジコン
このように、商品名が語源になって一般的な呼び名になっている例はたくさんあります。
タッパーもこれらの仲間であり、厳密にいえばタッパーと呼べるのはタッパーウェア社のプラスチック容器だけで、タッパーウェア社以外のプラスチック容器は「食品保存容器」などの一般名称で呼ぶのが正しい表現なわけです。
ただ、一般的には「タッパー=プラスチックの密閉容器」が定着しているので、商業目的以外であれば、プラスチックの密閉容器全般のことをタッパーと呼んでも問題ありません。
タッパとは
タッパとは、人や物などの高さのことです。
立っ端/建っ端(読み)タッパ
1 建築用語で、高さのこと。「軒の―」
2 一般的な物の高さ。また、背の高さ。「―のある俳優」
まさか「立っ端」や「建っ端」という漢字があるとは思いもしませんでしたが、父親が大工をしていることもあり、「たっぱ=身長」や「たっぱ=物の高さ」という認識はありました。
タッパを身長ととらえるのは方言ではなく、建築用語が語源になっていたようですね。
まとめ
以上のことから、食品の保存などに使われるプラスチックの密閉容器は、「タッパ」ではなく「タッパー」です。
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