どうも、お気楽ライダーのゆんずです。
排気量250ccのビッグスクーターは、同じクラスの二輪車の中では快適装備が充実している方だとは思いますが、ツーリングや通勤時の利便性をより高めるため、自分でパーツを取り付ける方も多いと思います。
そこで今回は、ビッグスクーターに乗るとき本当に役に立った便利グッズをご紹介します。
あらかじめアナウンスをしておきますが、この記事はただの売れ筋ランキングではなく、すべて僕が実際に使用して満足したものだけを紹介しています。
ですから、5年間乗り続けた僕だからこそわかる「現場の生の声」を参考に、ぜひあなたのビッグスクーターライフを充実させてください。
なお、原付からビッグスクーターに乗り換えようとしている方にはこちらも役に立つはずなので、ぜひ参考にしてください。>>>原付から250ccのビッグスクーターに乗り換えたリアルな感想
ビッグスクーターツーリングのメリット
はじめに、ツーリングにおけるビッグスクーターとマニュアルのバイクとの違いを確認しておきましょう。
メリットとデメリットを知っておくことで、ツーリングの準備がグッとしやすくなりますよ。
まずはメリットから。
積載能力の高さ
マニュアルのバイクとの最大の違いであり、最大のメリットはやはり積載能力が非常に高いことです。
スズキのスカイウェイブを例に、収納力を確認するためいろんなものを詰め込んでみました。
ペットボトル
2リットルのペットボトルが13本入りました。
ペットボトルだけをこれだけ大量に運ぶことは日常であまりないとは思いますが、例えば買い物に行ったときなどはこの収納力は役立つはずです。
もちろん、シートをロックできる高さまでしか入れてませんよ。
釣り道具
趣味で海釣りをするので、その時に持っていく道具やらなんやらを詰め込んでみました。
釣りをしない人にはピンとこない物が多いと思いますが、画像からどれくらいの大きさのバッグが入るのか、アウターなどの衣類は何枚くらい入るのかという目安になると思います。
こちらが中に入っていた荷物の全体像です。
トランクルームの中に入っていた荷物の一覧はこちらです。
- フローティングベスト(発砲材の入った分厚いベスト)
- 胸までガードするチェストハイウェーダー(池の水でみんなが着てるようなやつ)
- 防寒用のアウター
- カメラ、タオル、充電器、予備のルアーケース、雨がっぱ、手袋などを詰め込んだ縦40cm×横30cm×高さ20cmくらいのボストンバッグ
- 縦30cm×横25cm×高さ20㎝くらいのタックルバッグ(ウエストバッグのでかいやつ)
バッグが2つ、ベストやウェーダーといったかさばる荷物も難なく収納できるので、通常のツーリングに必要な着替えなどの収納には充分ですね。
風防効果による疲労軽減
ビッグスクーターは車体全体がカウルで覆われていますが、特にフロント周りのカウル類による風防効果は高いです。
その風防効果は、乗車時間が長くなればなるほど力を発揮します。
というのも、人は風を浴び続けると疲労感を感じる生き物です。
扇風機やエアコンをつけっぱなしで寝た翌朝、体がだるかった経験ってありますよね?
そのだるさの理由は風を浴び続けたことによるものです。
特に長距離のツーリングや高速道路の走行シーンでは、大いに役立つはずですよ。
バックレストによる安定感
大抵のビッグスクーターには、大型のバックレストが標準装備されています。
大きさこそバーカウンターにあるような小型の背もたれですが、振動の多いバイクの走行では、寄りかかれるものがあるというだけで姿勢は一気に安定しますし、疲労も軽減してくれますね。
なお、バックレストはライダーの体型に合わせて前後に調整できます。
ビッグスクーターツーリングのデメリット
次に、マニュアルのバイクと比べたときのビッグスクーターのデメリットです。
運転が単調
車でも同じことが言えますが、クラッチのないビッグスクーターの運転は単調になりがちです。
右手でアクセルとフロントブレーキ、左手でクラッチ、右足でリアブレーキ、左足でギアチェンジを行うのがマニュアルのバイク。
一方、右手でアクセルとフロントブレーキ、左手でリアブレーキの操作を行うのがビッグスクーター。
ポジティブに表現すれば「運転がラク」と言えますが、マニュアルのバイクのように両手両足をフルに使うという「操ることの楽しさ」もツーリングの魅力のひとつだと僕は思っているので、ギアチェンジのないビッグスクーターの「ラクさ」は楽しみを半減するデメリットと言わざるを得ません。
形状からくる横風への弱さ
先ほどメリットでお話ししたように、フロント周りのカウルによる風防効果は絶大ですが、カウルに覆われているがゆえに横風の影響を受けやすいのも特徴です。
車体の前後からくる「縦の風」には強いですが、単純な自然風や隣り車線の大型トラックの風圧といった「横の風」には弱い側面を持っています。
あくまでもスクーターである
ビッグスクーターは確かに2輪車であり広義の意味ではバイクと呼びますが、それはタイヤの数がそうさせているだけです。
マニュアルのバイクとは生い立ちが異なるため、利用目的が実用性重視であるビッグスクーターツーリングを楽しむには、走る以外のプラスアルファの目的を取り入れるべきでしょう。
本当に役にたった便利グッズ
では、ここから「本当に役に立った」便利グッズをご紹介します。
どれも普段から僕が使っている便利グッズなので、安心して使ってもらえると思いますよ。
システムタイプのヘルメット
ひとつめはライダーの必需品、ヘルメットです。
ヘルメットにはフルフェイス、ジェット、ハーフなど色々な形状のものがありますが、僕がメインで使用しているヘルメットはシステムタイプのヘルメットです。
なぜシステムタイプのヘルメットを選んだのか、その理由は利便性、機能性、そしてデザイン性です。
システムタイプの利便性と機能性
システムタイプとは、前面のフリップをアップするとジェット、ダウンするとフルフェイスの状態になる特殊なタイプのヘルメットです。
フリップアップ、フリップダウンともにワンタッチで切り替え可能。
こちらがフリップアップした状態。
このようにフリップアップすると、ジェットタイプのように使うことができますね。
ジェットタイプのような開放感が味わえますし、休憩時に一服したり飲み物を飲んだりするときに重宝します。
猫っ毛で髪の毛が潰れやすい僕のような髪質の人は、わざわざヘルメットを脱いで帽子をかぶるという手間がなくなるのが嬉しいところ。
こちらがフリップダウンした状態。
ジェットよりも安全性が高まりますし、風圧に対してもこちらの方が有利な形状ですね。
しかし、僕が何よりも便利だし必要だと感じた機能はインナーシールドです。
インナーシールドとは、上の画像のような外側のクリアシールドの内側にあるスモークシールドのことです。
サングラス代わりになる機能ですね。
外側の大きなシールドは風よけとして機能しますが、クリアだと昼間は眩しいし、かと言ってスモークタイプにすると夜見づらくて危険。
じゃあクリアで昼間はサングラスをかければなんて思っても、不意のトンネルで見づらくなったからといってサングラスを外すのはバイク走行中においては至難の業。
そこで便利なのがインナーシールドの存在ってわけです。
シールドの上下は片手で一瞬にして切り替えできますし、サングラスのように耳にかける必要がないのでスッキリもします。
システムタイプのデザイン性
スポーツタイプのバイクならフルフェイス、アメリカンならジェットやハーフといった具合に、バイクによって似合うヘルメットの形状があると思うんですが、ビッグスクーターってどのタイプがいいのかいまひとつわからない。
フルフェイスのようにいかにも速く走ることが前提のヘルメットだと違和感があるし、かと言ってジェットタイプだと高速などを走るときは風の巻き込みがすごそう。
そこで選んだのがシステムタイプのヘルメットなのです。
一般道をのんびり走るときはフリップアップで開放的に、長距離や高速道路を走るときはフリップダウンで完全装備。
「高い機能性は欲しいけどガチガチ過ぎるのもなぁ。」というちょうどいいデザイン性も決め手となりました。
売れ筋のシステムタイプのヘルメットはFX8
ヘルメットのタイプが決まったらさっそく楽天市場、Amazon、Yahooショッピングで売れ筋を検索。
候補にあがったのはこちらのヘルメットです。
楽天市場で評価4.44・レビュー件数3,248件、Yahooショッピングで評価4.56・レビュー件数1,671件、Amazonでも平均して星4つ程度の評価を得ており、お手頃価格と機能性の高さからレビュー件数が他を圧倒しています(2019/6/29時点)。
さらに、交換用のシールドもお手頃価格で豊富なカラーバリエーションがあるので、経年劣化や落下などがあってもすぐに交換できます。
一流メーカーのヘルメットと比べかなり安い価格帯なので、やはり一番気になるのは耐久性ですが、このヘルメットは5年間片道40分の通勤に使い続けていますが壊れていません。
ハーフタイプのヘルメット
通勤には上述のシステムタイプのヘルメットを使用していますが、近所のコンビニや近場のツーリングではこのようなハーフタイプのヘルメットをかぶっています。
ハーフタイプのヘルメットはシステムタイプに比べて身軽ですし、風を感じることもツーリングの大きな楽しみですからね。
紹介するのは上述のシステムタイプFX8と同じメーカー、ネオライダースのハーフヘルメットSY-2。
楽天市場で評価4.41・レビュー件数175件、Yahooショッピングで評価4.48・レビュー件数309件。
ETC
ふたつめはETCです。
2018年現在、車では当たり前になってきたこの便利装備ですが、もちろん2輪車にも取り付けできます。
ただ、肝心の料金所で作動しなかったら怖いので、僕の場合は納車整備と一緒にバイク屋さんにお願いして取り付けてもらいました。
バイクが料金所で長いこと停車する光景は「夏の高速の風物詩」とも言えますが、それだけにETCを取り付けた効果はとても大きいですね。
ひとつ、2輪車は車よりも振動が多かったり、雨ざらしになったりと使用環境が厳しいので、耐久性ってのがとても心配だったんですが、上で紹介しているETCは取り付けから5年、何のトラブルもなくちゃんと機能してくれています。
それもそのはず、みんカラのパーツレビューを見ると、8年使用しているとか、前の愛車から継続して使っているといった書き込みが目立ちました。
車用のETCは安くてお手軽ですがあくまでも車用でしかないため、いざというときに稼働しなかったら…なんて不安を抱えながらのツーリングは楽しさが半減しますからね。
その点で、さすがバイク用に設計された日本製ETCは信頼感が違います。
タンデムバー(グラブバー・シーシーバー)
3つめはタンデムバーです。
呼び方はグラブバー、シーシーバーと色々ありますが、どれも機能は同じです。
僕が所有しているビッグスクーターはスカイウェイブですが、もともとシートサイドの後方にグラブバーが標準装備されています。
ただ、それでも発車時などに背もたれのある方が安心感が高いので、社外品のタンデムバーを取り付けました。
キタコ(KITACO) タンデムバックレスト スカイウェイブ250/スカイウェイブ250-M/スカイウェイブ400等 タンデムバー付バックレスト 652-2790000
タンデムバーがシートを両サイドとリアから囲む形になるため、キャンプツーリングなどで荷物が多いときに固定がしやすく便利です。
ちなみに、せっかくつけたタンデムバーですが、後部座席に乗せたことがあるのは今のところ荷物だけとなっております。
ナックルガード(ハンドガード)
4つめはナックルガード(ハンドガード)です。
個人的にはこのパーツが一番費用対効果(コスパ)が高いと感じました。
というのも、スカイウェイブに乗る前は原付しか乗ったことがなかった僕ですが、車と同じスピードで走るようになったとき感じたのは、手の寒さです。
グローブをつけていても、ある程度の時間走っていると、手から腕にかけてだんだん冷えてきてしまうんですね。
それを防ぐためナックルガードをつけたんですが、嬉しい誤算だったのは「風をよけてくれる範囲が意外と広い」ことです。
せいぜい手と手首くらいだろうと思ってたのが、肩のあたりまでの上半身全体に対する風あたりが弱くなりました。
なので、純正のショートスクリーン+ナックルガードのおかげで、体に直接あたる風がかなり軽減されるようになり、とっても快適に走れます。
取り付けは超簡単だし、クリアだから目立ち過ぎないし、5年経っても耐久性に問題ないし、そのうえ値段も安いし、言うことなし。
凡用品なので対応車種が非常に多いのも嬉しいですね。
ドリンクホルダー
最後は定番のドリンクホルダーの取付です。
ドリンクをホールドするよりも、駐車時にヘルメットをぶら下げたり袋をぶら下げたりと、普段はフックのような使い方になってしまってますが、いずれにしても便利です。
こちらも購入から5年経ちますが、目立ち過ぎないデザインと高い耐久性で買ってよかった一品です。
まとめ
以上、納車時と納車まもなくに取り付けた便利グッズをご紹介しました。
取り付けてよかったと感じる満足度の高いパーツランキングは、
- システムタイプのヘルメット
- ナックルガード
- ハーフタイプのヘルメット
- ETC
- タンデムバー
- ドリンクホルダー
となります。
これらの6つは、今後スカイウェイブを乗り換えるとしても確実に使い続ける便利グッズです。
快適なビッグスクーターツーリングのお役に立ててください。
次回は、2輪車と4輪車に起きがちなこんな話題を取り上げます。>>>バイクのすり抜けをうざいと感じるドライバーの心理とは?