スポーツチームの資産価値ランキングでわかる世界と日本の差

グランドキャニオンを眺めるたくましい女性 スポーツチームの資産価値ランキングでわかる世界と日本の差 スポーツの雑学
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「スポーツ、好きですか?」

見るのは大好き、やるのは苦手、管理人のゆんずです。

2018年現在、国連に加盟している国の数は190以上。

そんな広い広い世界では、どんなスポーツが愛され、親しまれているのでしょうか。

今回お届けするのは、プロスポーツチームの資産価値と年俸ランキングです。

といっても、資産価値や年俸ランキングはWikipediaでも紹介されているので、この記事では、日本のプロスポーツの資産価値を世界と比較することをテーマにしてお伝えします。

つまり、この記事を読むことによって「世界でも有数の経済大国として確立している我らが日本は、スポーツの分野だと世界でどのくらいのポジションにいるのか?」を知ることができます。

日本のスポーツ文化を少し覗いてみましょう。

全スポーツの資産価値ランキング

まずは通常の資産価値ランキングを確認しておきます。

スポーツチームの資産価値とは、チームの株価・資産・営業利益・ブランドとしての人気度など、それぞれの価値を総合的に数値化したもので、基本的にはこの数字が多ければ多いほど、チームの「人気度・認知度・注目度」が高いと言えるでしょう。

調査の対象になるのは、こちらのプロスポーツチームです。

  • 全世界のサッカークラブ
  • 北米4大プロスポーツリーグであるNFL(アメフト)、MLB(野球)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)
  • F1(フォーミュラ1世界選手権)
  • NASCAR(全米ストックカーレース)

では、ランキングのトップ10を見てみましょう。

順位 チーム スポーツ 単位(億円)
ダラス・カウボーイズ NFL 5,411
マンチェスター・ユナイテッド サッカー 4,648
レアル・マドリード サッカー 4,610
バルセロナ サッカー 4,581
ニューヨーク・ヤンキース MLB 4,509
ニューイングランド・ペイトリオッツ NFL 4,171
ニューヨーク・ニックス NBA 4,058
ロサンゼルス・レイカーズ NBA 3,720
8 ニューヨーク・ジャイアンツ NFL 3,720
10 ゴールデンステート・ウォリアーズ NBA 3,494
10 ワシントン・レッドスキンズ NFL 3,494

1ドル=112円換算・億未満は四捨五入
NFL=アメフト、MLB=野球、NBA=バスケ
※スマホは右にスライドできます。

世界有数の経済紙フォーブスの2018年7月に発表されたデータを参考にしました。

「最も価値あるスポーツチーム」、カウボーイズが3年連続首位

ForbesJAPAN

ジャンル分けすると、サッカーが3チーム、NBA(バスケットボール)が3チーム、MLB(野球)が1チーム。

しかし、1番多いのはなんとNFL(アメリカンフットボール)の4チームとなっています。

日本では、野球やサッカーに比べるとあまり馴染みのないスポーツですが、アメリカでは国技とも呼ばれるほどの人気があるそうで、年に1度のNFL優勝決定戦・スーパーボウルのテレビ視聴率は、25年連続で40%超えだそうですよ。

全スポーツのクラブチーム別平均年俸

次は、クラブチームに所属する選手の平均年俸を比較した、チームごとの平均年俸ランキングです。

順位 チーム スポーツ 単位(億円)
オクラホマシティ・サンダー NBA 10.48
クリーブランド・キャバリアーズ NBA 10.14
ゴールデンステート・ウォリアーズ NBA 10.08
バルセロナ サッカー 9.67
パリ・サンジェルマン サッカー 9.48
シャーロット・ホーネッツ NBA 9.44
ポートランド・トレイルブレイザーズ NBA 9.43
ロサンゼルス・クリッパーズ NBA 9.39
レアル・マドリード サッカー 9.12
10 ニューオーリンズ・ペリカンズ NBA 8.89
177 福岡ソフトバンクホークス NPB 1.91
264 浦和レッズ サッカー 0.42

※スマホは右にスライドできます。

全世界のプロスポーツチームの平均年俸を調査した『GLOBAL SPORTS SALARIES SURVEY 2017』を参考にしました。

GLOBAL SPORTS SALARIES SURVEY 2017

Sporting Intelligence

トップのNBA3チームの10億円オーバーというのには驚かされますが、そんな中でも4位、5位、9位にヨーロッパのサッカークラブが入っています。

では日本のサッカークラブはというと、最上位にランクインしたのは264位の浦和レッズで、平均年俸額は4200万円。

10億円に迫ろうかというヨーロッパのクラブチームと比べると、その差は歴然ですね。

それともうひとつ、日本で最上位にランクインしたのはプロ野球チームである福岡ソフトバンクホークスで177位(1億9千万円)ですが、プロ野球チームの最下位は244位の中日ドラゴンズとなっており、サッカークラブの最高位はプロ野球チームの最下位よりも平均年俸が少ないのです。

このことから、やはり日本は野球大国であるということがよくわかりますね。

リーグ別観客動員数(サッカー)

(URTRAZONE-2015/日本野球機構-2017)
※グラフをタップorクリックで数値が表示されます。

最後に、おまけとしてこちらの平均観客動員数のランキングもご覧ください。

参考>>>サッカー選手の年俸ランキングから見える日本のスポーツ事情

サッカー選手の年俸ランキングから見える日本のスポーツ事情
世界のサッカークラブの経済的データをまとめています。チームの資産価値、選手の平均年俸、リーグの平均観客動員数を独自の視点からデータ化し、日本国内におけるサッカーの人気度を知ることができます。

全世界における、サッカーの1試合あたりの平均観客動員数を表したもので、ここではそこに日本のプロ野球チームを加えたデータをグラフ化しています。

香川真司や長谷部誠など、現在日本人選手が多く所属するドイツ・ブンデスリーガが1位で43,309人、岡崎慎司や吉田麻也が所属しているイングランド・プレミアリーグが2位で36,451人となっており、日本のJリーグは11位の17,803人でした。

そんな中、日本のプロ野球の平均観客動員数は29,300人で、スペイン・リーガエスパニョーラを抑えて堂々3位にランクイン。

サッカーに比べて年間の試合数が多いことを考えれば、これは驚異的な数字であり、日本人の野球好き度の高さを改めて実感できます。

まとめ

ヨーロッパのサッカーのビッククラブと、アメリカのプロスポーツリーグであるNFL・MLB・NBAなど、欧米のクラブチームのスケールの大きさには、ただただ驚嘆するしかありませんが、そんな中でも、日本のプロスポーツチームを代表するのはやはり野球であるということが確認できました。

ただ、大筋としてわかったことは、欧米諸国と比べて、日本のプロスポーツチームは全体的に運営が小規模であるということです。

チームの平均年俸で見ると、同じプロ野球のクラブチームでも、アメリカのプロ野球チームは22位にデトロイト・タイガースがランクインしていますが、日本のプロ野球チームの最上位は177位。

経済的には先進国ですし、観客動員数も多いので少し意外な気もしますが、これが現在の「世界における日本のスポーツ分野のポジション」なのです。

にしても、アメリカのスケール感半端ないですね。

次回からは、サッカーバカの僕が、世界の名だたる強豪国のサッカーの戦術スタイルについて、シリーズでまとめまくります。

そのシリーズ第1弾はこちらからどうぞ。>>>サッカー強豪国・イングランド代表はモダンへ変われるのか

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