どうも、ヨーロッパサッカーバカのゆんずです。
あなたは、サッカーを楽しんでいますか。
いや、楽しめていますか。
UEFAチャンピオンズリーグに、ワールドカップにEURO。
ほんと、寝る暇ないですよね…?
え…?
さ、サッカーが嫌い?
もしかして、「サッカーってつまんねーじゃん!?」とか、「飽きるんだけど~」とか言っちゃってる!?
なるほど。
しかしそれはまだ、「面白いサッカー」に出会えていないからではないですか?
というのも、僕はハタチごろまでサッカーが嫌いでした。がしかし、今ではサッカーなしの日常などあり得ません。
そう、「No Soccer,No Life」なのです。
そこで今回は、サッカーに全然興味を持っていなかった僕が、なぜここまでサッカー好きになったのかという理由とともに、その魅力を存分に話してみたいと思います。
この記事を読み終わる頃には、ヨーロッパのサッカーをちょっと見てみようかなと、感じるはずですよ。
サッカーが嫌いな原因を考えてみる
サッカーがなぜ嫌いなのか。
その理由は人によって様々です。
ここから、思いつくままにその嫌いな原因を探ってみましょう。
ルールがわからない
嫌いとされる最も基本的な要素となるのが、サッカーのルールがわからないということですね。
これはどのスポーツにも共通することですが、オリンピックなどのスポーツ中継を楽しむには、まずそのスポーツのルールを知っていないと魅力が半減します。
なぜイエローカードが出たのか。
どのプレーが良くて、どのプレーが良くないのか。
なぜゴールが入ったのに取り消されたのか。
オフサイドって、なんなのさ。
日本のプロサッカーリーグであるJリーグの開幕は1993年ですから、もう結構昔のことです。
しかし、野球大国である日本では、サッカーのルールを理解している人はまだまだ少ないのが現状です。
ワールドカップなどの大会で異様に盛り上がるサポーターがうざい
サッカーでは、世界チャンピオンを決めるワールドカップという大会が4年に1度開かれていますが、今ではその大会の全試合となる64試合すべてを地上波で見ることができます。
そして、そういった大きな大会で定期的に出現するのが「にわかサポーター」です。
にわかサポーターの目的は大騒ぎをすることであり、サッカーを楽しむことではありません。
サッカーのワールドカップという一大イベントを口実に、まるでお祭りのように街中で暴れ回り、時には警察沙汰になることも珍しくはありませんよね。
ワールドカップの重要な試合は基本的に日本時間の深夜に行われるため、こうしたにわかサポーターの愚行は周囲の一般市民からすれば大変な迷惑でしかなく、そのような連中が原因でサッカーを嫌う人も多いです。
詳しい人の説明がうざい
サッカーは歴史が深く、国の文化や国民性さえも関わっているスポーツです。
それだけに、一緒に観戦している人の中に詳しい人がいると、その詳しい人は詳しくない人に熱く語りがちになります。
当人は面白さを伝えるためにやっていることでしょうが、興味がない、嫌い、つまらないと思っている人からすればうざすぎる行為です。
なかなか点が入らない
サッカーは野球のように、一気に複数点が入ることはありません。
さらに、前後半45分ずつの90分を終えても1点も入らないというケースはよくあることですし、カップ戦などで30分の延長戦を加えた120分間でも1点も入らないというケースもよくあることです。
得点によって勝敗を決めるスポーツなのに、これだけ1点が遠いスポーツもなかなか見当たらないでしょうし、それは飽きにもつながってしまいますね。
点差が開くと勝敗が見えてしまう
上述したように、サッカーは1点に重みのあるスポーツです。
そのため、2点差、3点差と点差が開くと、逆転する可能性は限りなくゼロに近くなります。>>>サッカーあるある「2ー0は危険だ」本当に危険なのか検証!

ですから、大きく点差が開いてしまった試合は勝敗の行方が見えますし、一旦そうなってしまうと、試合を最後まで見る意図がなくなると感じるのは自然なことかもしれません。
人が走っているのを見ているだけ
サッカーの試合の主な流れとして、ピッチ上の選手は走ったり歩いたり、ずーっと動き続けます。
ゴールを守るゴールキーパーも含め、1チーム11人の選手たちは常に連動して行動し、中断する理由がなければ10分20分と走り続け、ボールが行ったり来たりするスポーツこそがサッカーです。
ピッチ上では監督が準備をした戦術プランがベースとなり、選手のかけ引きや感情が絡み合う台本のないストーリーが展開していっているわけですが、試合の質によっては、ただ単にボールが行ったり来たりするだけのグダグダな光景を見せられることになります。
人がウロウロ走っているのを見ているだけ。
とっても退屈ですよね。
選手が多すぎて誰が誰だかわからない
サッカーでは、今お話ししたように1チーム11人でプレーします。
他の人気スポーツではどうでしょうか。
- バレーボール:6人
- 卓球:最大2人
- バスケットボール:5人
- テニス:最大2人
- バドミントン最大2人
- ハンドボール:7人
参考>>>恐ろしく正確な世界のスポーツ競技人口・2018年度版

こう見ると、サッカーはかなり大人数であることがわかりますね。
さらにテレビ中継では、ピッチ全体が見えるように遠目のアングルが基本となっているため、フォーメーション(選手の配置)をしっかりと覚えていないと、誰が誰だかわかりません。
さらにさらに、昼間の試合では、日なたと日陰で明るさが異なるため、ボールさえも見失うこともあります。
応援している選手、気になる選手がどこにいるかわからないってのも、サッカーというスポーツの宿命です。
90分は長すぎる
サッカーの試合は、前半45分+後半45分の計90分です。
少なくとも、45分間は試合が止まることなく進みます。
野球のように1回表が終わったら1回裏、2回表が終わったら2回裏、のような明確な区切りがありません。
そのため、野球に馴染みのある人からすれば、サッカーはリズムが単調に感じるスポーツであり、その結果、試合が長いと感じるのは当然でしょう。
ゆっくりしたパス回しは時間稼ぎにしか見えない
1試合90分のサッカーの試合では、パスをゆっくりと回す時間帯が必ずあります。
90分間全力で走り続けるのは無理なので当然の流れではあるんですが、そのまったりタイムが多い試合はつまらないですし、僕個人としてもそういった試合展開は嫌いです。
2018ワールドカップロシア大会の日本対ポーランド戦のような、あからさまな時間稼ぎはただただ退屈であり、サッカーのルール改正においても重要視されてきた歴史があります。>>>ルール改正の歴史を見れば未来のサッカーの姿が見えてくる

勝ち点を得ることはもちろん大切ですが、スポーツとはそもそも人々の娯楽であり、結果重視の手堅いサッカーというのは、そういった意味からすれば矛盾した戦術だとも言えるのではないでしょうか。
やたら痛がる選手を見ていられない
試合中、相手のタックルを受けてやたら痛がる選手っていますよね。
ちょっと足が当たっただけなのに、まるで足がとれたかのように大げさに叫んだり、ちょっと手が当たっただけなのに、まるで目が潰れたかのように顔を押さえたり。
最近だと、ブラジル代表のネイマールの派手な転び方を真似する動画が流行りました。
「ネイマール!」の掛け声がかかると、子供たちがいっせいに倒れて痛がるフリをするという、なんとも皮肉で微笑ましい動画ですが、理由はなんにせよ、僕もこういうプレーをする選手は嫌いです。
サッカーとの出会いはJリーグの開幕
では、ここからサッカーとの出会いをお話しさせてください。
まぁ、第一印象はとっても良くないところから始まります。
僕が中学生のとき、日本初のプロサッカーリーグである「Jリーグ」が開幕しました。
1993年のことです。
野球大国の日本で、感覚としては「新しいスポーツ」が誕生した瞬間。
それまでは、テレビでたまーに見かける程度だったサッカーを身近に感じられる機会ができ、その波に乗って、僕もJリーグの試合を見るようになりました。
サッカーを見る機会は増えました…。
がしかし………。
気付いたら寝てるんですねー。
ルールは見てるうちになんとなくわかったけど、ボールが行ったり来たりしてるだけでなかなか点が入らないし、いまいち迫力もないし…。
晩ご飯を食べ終わったころに試合が始まり、母親がテーブルを片付けだしたり、お父さんはお風呂に入ったり、妹は自分の部屋に行ったりでいつの間にかリビングには僕一人。
そして、誰もいないリビングに虚しく響く観客とアナウンサーの声…。
「サッカー見るぞー!」という意気込みはすぐにどこかへ消えさり、ソファでゴロゴロ見ているうちに、前半の途中ですでにまぶたの重さと格闘…。
幾度となくチャレンジはしましたが、90分間サッカーを満喫できたのは、1度もありませんでした。
このときに感じたのは、「サッカー=眠くなるスポーツ」なんだいうこと。
次第にサッカー中継を見ることはなくなり、イングランド生まれの新しいスポーツにハマることはありませんでした。>>>サッカー誕生から150年、起源の歴史をたった10分で振り返る

リーガ・エスパニョーラとの出会い
サッカーとは無縁の生活を送っていた僕が20歳になったころ、一人暮らしでアパートに住むことになりました。
そのアパートでは、建物の共有アンテナでBSやスカパーなどのCS放送を安く見られますよーというキャンペーンみたいなのをしてました(たぶん集合住宅に住んでる方はよくわかるかも)。
「普通に契約するより安いですし、つまらなかったらすぐに解約できますし。」
まんまとその言葉に乗っかって、お試しで契約しました。
スカパーのチャンネル数に驚き、毎日のようにいろんな番組を見るようになったある日。
出会ったんですよ、「ヨーロッパサッカー」に。
当時はレアル・マドリードが日本で「銀河系軍団」とか呼ばれだした頃。
元イングランド代表の「デイビッド・ベッカム」がレアル・マドリードに入団するかしないかくらいのときです。
2002年日韓ワールドカップの影響もあって、サッカー熱が日本でかなり高まっていたときですね。
当時、スペインのプロサッカリーグ「リーガ・エスパニョーラ」の放送は、スカパーのJスポーツチャンネルで放送されており、僕がお試し契約をした内容にもリーガ・エスパニョーラが含まれていたのです。
「サッカーやってんなー。」
くらいの感じで、夜中にそのリーガ・エスパニョーラというものを初めて見たときに、不思議と僕の眠気は徐々に消え去っていき、いつの間にかしっかりと試合に集中していました。
「サッカーってこんな面白いスポーツだったっけ?」
確か僕の記憶では、「サッカー=眠くなるもの」だったはずなのに。
エル・クラシコの衝撃
そこで、完全にヨーロッパサッカーにハマりました。
基本となるパスのスピードは速くて正確だし、緩急のついたドリブルや豪快なシュートは迫力あるし、なにより試合のテンポにメリハリがあるから見ていて飽きない。
スローな展開から一気に連動してスピードアップし、ゴールへ迫る。
しかも、そのスピードでも破たんしない正確なボールコントロール。
選手ひとつひとつのプレーに圧倒されていきます。
そのうえ、選手を応援するサポーターがまた熱い。
スローインやコーナーキックなどで、一瞬だけ映るサポーターの表情。
すぐそばにいる対戦相手の選手に向かって、鬼のような形相でプレッシャーをかけていく。
決してJリーグでは見られない光景です。
特に、リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードとバルセロナの試合「エル・クラシコ」の緊張感といったら…。
いろんなものがピッチに投げ込まれ、いつ暴動になってもおかしくないような危険な状況で、それでも選手たちは自分のプレーをきちんと続ける。
中学生のとき、僕が見たサッカーとはまるで別物のスポーツが、そこにはあったんです。
さらに、そんな激しい試合を中継する実況と解説の冷静さ。
まるで、「いつものことですから。」と言わんばかりに、これまで聞いたことのない的確なコメントを淡々と残していくんです。
90分。
これまでは眠気と格闘する拷問でしかなかった時間が、ワクワクの止まらない刺激的な時間に塗り替えられていきます。
「なぜそこまで、サポーターは熱くなるんだ?」
「サッカーには、どんな歴史があるんだ?」
この瞬間に、「サッカー=眠れないスポーツ」というこれまでとは真逆の価値観が生まれ、それと同時に、ひとりのサッカーバカが誕生したのでした。
まとめ
ハタチで初めて出会ったリーガ・エスパニョーラ。
眠くなるスポーツから、眠れないスポーツへと劇的な変貌を遂げたサッカー。
知れば知るほど、その魅力は尽きません!
エル・クラシコを始めとするスペインサッカーの歴史は、こちらをぜひ。>>>強豪国のサッカースタイル・第3弾 スペイン編

