「FIFA」「UEFA」「EURO」などの違いを3分で覚えてしまおう

うつむくブロンド美女 サッカーのルール
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FIFAワールドカップ、UEFAチャンピオンズリーグ、EURO、FIFAクラブワールドカップ、UEFAヨーロッパリーグ。

すべてサッカーの国際大会ですが、知らない人からすると「何語?」ってくらいわかりませんよね。

そこでこの記事では、サッカーを全然知らない人に向けて、FIFAとUEFAの違いと両者の関係性について解説します。

きっと、1分でスッキリできますよ。

FIFAとUEFAの違い

FIFAとはなにか

FIFA(読み方はフィファ)とは、フランス語の「Fédération Internationale de Football Association」の略で、日本語にすれば国際サッカー連盟です。

世界中の各国・地域にあるサッカー連盟を統括する団体ですが、簡単に言えば世界のサッカーをまとめている組織です。

UEFAとはなにか

UEFA(読み方はウエファ)とは、「Union of European Football Associations」の略で、日本語にすれば欧州サッカー連盟です。

ヨーロッパ大陸のサッカーを統括する団体で、つまり、ヨーロッパサッカーをまとめている組織です。

したがって、FIFAとUEFAの違いは「統率するエリアが異なる」ということです。

FIFAとUEFAの関係

FIFAとUEFAの関係性をひとことで表すなら「FIFAは世界、UEFAはヨーロッパ」です。

イメージしやすいように相関図を見てみましょう。

FIFAとUEFA・CAF・AFC・OFC・CONCACAF・CONMEBOLの関係性

このように、お店に例えればFIFAは本店、UEFAはヨーロッパ支店っていう感じですね。

全世界のサッカーをとりまとめているのがFIFAで、その傘下にUEFA(ウエファ)・CAF(シーエーエフ)・AFC(エーエフシー)・OFC(オーエフシー)・CONCACAF(コンカカフ)・CONMEBOL(コンメボル)という大陸をとりまとめている連盟があります。

そして、世界の200を超える国と地域にはそれぞれサッカー協会があり、そのサッカー協会は今紹介したUEFAやCAFなど各大陸の連盟に所属しているのです。

例えば、我らが日本サッカー協会(Japan Football Association)はAFC、アジアサッカー連盟に所属しているので、このような関係性になります。

FIFA(本店)>AFC(アジア支店)>JFA(日本支店)

FIFAが主催している大会

では、ここからFIFAが主催している大会をご紹介します。

FIFAワールドカップ

FIFAが主催する世界一注目度の高いスポーツの国際大会を、FIFAワールドカップ(FIFA World Cup)といいます。

サッカーをまったく知らない人でも、名前くらいは聞いたことがあるはずです。

このワールドカップ(略称W杯)ですが、日本式に言い換えれば「世界選手権」です。

主催しているのはFIFA・国際サッカー連盟で、FIFAは全世界のサッカーを統率している団体です。

つまり、FIFAワールドカップとは「世界No,1の国」を決める大会です。

文字通り、各サッカー協会の代表チームが出身国の威信をかけて世界一を目指す「世界選手権」というわけですね。

ちなみに、今でこそ他のスポーツでも「ワールドカップ」と呼ぶ大会がありますが、「ワールドカップ」という言葉の本来の意味は、サッカーの国際大会を表しています。

FIFAコンフェデレーションズカップ

FIFAコンフェデレーションズカップ(FIFA Confederations Cup)、略してコンフェデ。

FIFAが主催する大会なので、こちらも目的としては「世界No,1」を決める大会ですが、ワールドカップとの違いのひとつは、参加国数です。

  • ワールドカップは予選を突破した32ヶ国
  • コンフェデは世界6大陸の王者+開催国&招待国を含めた8ヶ国

もうひとつの違いは、大会の存在価値です。

1930年に始まった長い歴史を持つワールドカップとは異なり、コンフェデレーションズカップの初開催は1997年と非常に歴史が浅く、開催条件もたびたび変更され、今のところ前回の2017年大会で廃止が決まっています。

参考

コンフェデ杯が中止に…クラブW杯も毎年開催から4年に1度へ変更

サッカーキング

FIFAクラブワールドカップ

今ご紹介したコンフェデが廃止になる代わりに、FIFAがこれから力を入れていきたいであろう大会がFIFAクラブワールドカップ(FIFA Club World Cup)です。

FIFAが主催する大会なので、ワールドカップとコンフェデ同様、こちらも目的としては「世界No,1」を決める大会ですが、上のふたつの大会との違いは参加するチームが国ではなくクラブであることです。

したがって、FIFAクラブワールドカップとは、「クラブチームの世界一を決める大会」です。

ただし、こちらのクラブワールドカップも、コンフェデ同様に今後の開催形式がどうなるかは不透明であり、歴史、人気ともにFIFAワールドカップには遠く及ばない存在の大会です。

「世界一」と聞けばとても価値のある大会かと想像しますが、ワールドカップ以外のFIFA主催の大会はいまひとつの盛り上がりで、クラブワールドカップもその悩みの種のひとつとなっているのが現状です。

UEFAが主催している大会

次に、UEFAが主催している大会をご紹介します。

EURO

EURO(読み方はユーロ)の正式名称は、「UEFA欧州選手権(UEFA European Football Championship)」です(通貨のEUROも読み方は一緒です)。

主催のUEFAは、ヨーロッパ大陸のサッカーを統率する組織なので、EUROとは「ヨーロッパ大陸No,1の国」を決める大会です。

ワールドカップにおける大陸別の成績を分析した結果、ヨーロッパ大陸には、ワールドカップで好成績を収める強豪国が多いわけですが、それだけにEURO(UEFA欧州選手権)は、ワールドカップに匹敵する注目度の高い大会となっています。

参考記事>>>劇的に変わる!?ワールドカップの過去から見える優勝候補

劇的に変わる!?ワールドカップの過去から見える優勝候補
ワールドカップの過去を振り返りました。主に2014年大会と2010年大会の大会データを独自に分析し、ロシア大会で活躍できるのはどの大陸か、どの国かを予想しました。

UEFAチャンピオンズリーグ

UEFAチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League:略称UEFA・CL)は、UEFAが主催するクラブチームの国際大会です。

UEFAがヨーロッパ大陸連盟なので、UEFAチャンピオンズリーグとは「ヨーロッパ大陸No,1のクラブ」を決める大会となります。

実はこのUEFAチャンピオンズリーグですが、現代サッカーにおいてはワールドカップに匹敵する、あるいは上回るほどに存在価値の高い大会なのです。

その存在価値は、日本人サッカー選手がヨーロッパを目指す理由のひとつにもなっています。

参考>>>ブンデスリーガに日本人が多いのはなぜ?

ブンデスリーガに日本人が多いのはなぜ?
なぜ日本人サッカー選手はドイツ・ブンデスリーガに多く所属しているのかという理由をまとめました。ドイツだけでなく、ヨーロッパという舞台を選ぶ理由も合わせてご紹介しています。

UEFAヨーロッパリーグ

そのヨーロッパNo,1を決めるUEFAチャンピオンズリーグのひとつ下のカテゴリーにあたるのが、UEFAヨーロッパリーグ(UEFA Europa League:略称UEFA・EL)です。

このUEFAヨーロッパリーグですが、大会としては少し特殊なレギュレーションを持っています。

出場できるのは、UEFAチャンピオンズリーグで敗退したクラブと、チャンピオンズリーグの出場権を得られなかった国内リーグの上位クラブです。

ですから、UEFA主催の大会なので、もちろんヨーロッパ大陸のNo,1を決める大会ではあるんですが、その意図を持ったチャンピオンズリーグという大会がすでにあり、そこでは戦えなかったクラブたちによって競われるため、単純にヨーロッパNo,1を決める大会とは言えません。

したがって、ひとことで表すのは非常に困難ですが、なるべくわかりやすく表現するならば「お金持ち強豪チームには及ばないけど実力のあるクラブ同士がヨーロッパNo,1を決める大会」というふうに解説しておきます。

まとめ

  • 世界のサッカーをまとめているのがFIFA(ふぃふぁ)
  • ヨーロッパのサッカーをまとめているのがUEFA(うえふぁ)
  • FIFAとUFEAの違いは統率するエリア

EUROやチャンピオンズリーグを成功させているUEFA、一方ワールドカップ以外はいまいちなFIFA、世界のサッカーを統率しているサッカー連盟の今後に注目です。

最後に質問です。

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