PEライン スーパージグマン X8がコスパ最強である理由

コスパ最強のPEラインの選び方 ライトショアジギング
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私がライトショアジギングで使っているPEラインは「よつあみ/YGK スーパージグマン X8」ですが、同じスーパージグマンでも4本撚りのX4の方が3割ほど安く、つまり少々お高い方を使っています。

でも、コスパは良いんです。

矛盾してますよね?

高い方を選んでいるのに、なんでコスパが良いのか。

今回はその理由をお話しします。

PEラインの4本撚りと8本撚りの製造コスト

値段が高い8本撚りを使っているのに4本のものよりコスパが良いという矛盾を紐解くには、まずPEラインの構造上の違いを確認しておく必要がありますので少しお付き合いを。

PEラインは、超高分子量ポリエチレン繊維を複数束ねた「原糸」を編み込んで、丈夫な1本のPEラインという糸になっています。

8本撚りのように多くの原糸を編み込むということは、作る側からすればより多くの設備が必要になるということです。

4本撚りなら原糸を設置する場所は4か所で済みますが、8本撚りなら倍の8か所に原糸を設置しなければならず、その上より多くの原糸を編み込むために工程は複雑化します。

4本撚りのPEラインよりも8本撚りのPEラインの方が値段が高くなるのは、こういった製造過程でのコストの違いが起因になっているということですね。

PEラインの4本撚りと8本撚りの強度の違い

世間で一般的に販売されているPEラインは主に4本撚りと8本撚りですが、では4本撚りと8本撚りの強度を比較してみると、以下のような違いがあります。

  • X4(4本撚り)=25lb
  • X8(8本撚り)=30lb

スーパージグマンで同じ号数(太さ)の1.5号の強度を比べてみました。

ご覧の通り、同じ号数でも4本撚りは8本撚りの83%の強度しかないことがわかりますね。

当たり前のことを言ってしまいますが、ラインの強度が低いということは、切れやすいということです。

それはつまり、いろいろと面倒なことが重なるということです。

その面倒なこととはズバリ、ラインブレイク=ルアーロスト&ショックリーダーの結び直しが必要になるということです。

実は私、スーパージグマンの8本撚りのPEラインを使う前は、異なるメーカーの価格が安い4本撚りのPEラインを使っていました。

ただ、その当時は根がかりの度に本線であるPEラインが切れてしまうため、もれなくルアーをロストするという「根がかり恐怖症的な釣り」をしていたのです。

さらに、本線であるPEラインが切れてしまうということは、本線の先端に結んだショックリーダーも同時にロストすることになるわけなので、その都度PEラインの先端にショックリーダーを結び直し、新しいルアーをセットしなおさなければならないという二重の手間が…。

そこで、業界でも定評のあるこのPEラインに変えてみたところ、仮に根がかったとしてもフックが伸びるだけで、ショックリーダーはもとより、ルアーもちゃんと返ってくるようになったのです。

確かに、初期投資としては8本撚りの方が高くつきます。

しかし、ルアーは安いものでも1個数百円、高いものなら1,000円、2,000円はしますよね。

決して安くはないですよね?

1回の釣行で根がかりが1回、2回と増えるたびにルアー代もどんどんかさんでいくことになり、数百円の差だった4本撚りと8本撚りのラインの差額はあっという間に逆転します。

根がかりの度に高価なルアーをロストし、そのうえ同時にショックリーダーを結び直びなおさなければならないという効率の悪さ。

値段は高いけど強度も高い8本撚りのPEラインを選んだ方がコスパが良いという理由は、そういった複合的な要素にあったのです。

8本撚りを使うことの付加価値

4本撚りではなく8本撚りのPEラインにすることで得られるメリットは、強度の問題だけではありません。

飛距離

同じ太さでも、4本撚りと8本撚りでは飛距離が異なります。

  • 4本撚り=表面がザラザラ
  • 8本撚り=表面がなめらか

じゃあ表面がザラザラしているとどんなことが起こるかというと、ルアーを投げるキャストの際に変化が生まれます。

アングラーがルアーをキャストをする際、ジグに引っ張られたラインはリールから勢いよく放出され、ガイドを通って空中を舞うことになりますが、そのときラインはガイドに擦れることになります。

ガイドに擦れる摩擦力が大きければラインは引きとめられ、摩擦力が少なければスムーズに放出されることになります。

つまり、表面がザラザラしている4本撚りよりも、表面がなめらかな8本撚りの方が飛距離を稼ぐことができるのです。

ほんのわずかな違いかもしれませんが、ラインがガイドをスムーズに通り抜けられるのに越したことはないというのは紛れもない事実です。

狙えるレンジ

海底の地形が複雑な磯、人工物が海底に潜んでいる港湾部など、魚が障害物を好むという習性を知っている釣り人は、より深いレンジを狙うことがあるでしょう。

同じように、表層や中層がベイトとなるような小魚しかいないと判断した釣り人は、大物が潜んでいることを期待してより深いレンジを狙うことがあるでしょう。

「根がかり上等」なんて言葉もあるように、ボトム付近を狙うことは大物ももちろんですが、ロックフィッシュなどより幅広い魚種に出会うチャンスを増やすことにもつながります。

そんなとき、ラインがしっかりしていれば、根がかりを恐れずにガンガンボトムを攻められるようにもなりますね。

このように、8本撚りを選択することによってコスパを良くすることができるだけでなく、「飛距離」と「狙えるレンジの拡充」という2つの付加価値を得ることができるのです。

まとめ

PEラインの4本撚りより8本撚りを選ぶ方がコスパが良い理由をまとめます。

  • 同じ号数(太さ)では2割ほど8本撚りの方が強度が高い
  • 強度が高いということはラインブレイクを減らせる
  • ラインブレイクを減らせるということはルアーをロストする回数を減らせる
  • ショックリーダーを結び直す回数も減らせる
  • 飛距離を伸ばすことができる
  • 根がかりを恐れずにボトムを攻めることができる

8本撚りを選ぶメリットを要約すると、「コストを抑え、より長い時間、より幅広い魚種の魚を狙う釣りができるようになる」ということです。

この記事が、あなたの釣りをもっと楽しくできますように。

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