ショアガンエボルブ991を3年使った忖度なしのインプレです。

【忖度なし】 ショアガンエボルブ991のインプレ ライトショアジギング
この記事は約14分で読めます。

パームスのショアスロー専用モデル、ショアガンエボルブ991。

購入したのは2017年、4年目に入った今現在も、私のライトショアジギングにおけるメインロッドとして安定の釣果を上げ続けています。

そこで今回は、ショアガンエボルブ991のインプレとして、実際に3年間使ってみた率直な感想を忖度なしで述べていきます。

この記事では特に「ライトショアジギングをこれから始めたい方」をターゲットにしており、関連する動画も合わせてご紹介しているので、ショアジギ未経験の方や初心者の方はぜひ参考にしてください。

ショアスローとは

最初に確認しておきたいのが、「そもそもショアスローって何?」という点。

ショアガンエボルブ991は「ショアスロー専用モデル」としてブランディングされているわけですが、それがいったいどんなスタイルの釣りであるのかをまずお話ししておきますね。

岸からメタルジグで魚を誘う釣りをショアジギングといいますが、近年はそのショアジギングの中でも「ショアスロー」というジャンルが確立しつつあります。

初めて耳にする方もいるかもしれませんが、ショアスローとは、その文字通りスローな誘い方で釣りを展開するショアジギングのこと。

通常、ショアジギングといえば、ロッドとリールを素早く動かして、疑似餌であるメタルジグを大々的に魚にアピールし、元気に泳ぎ回る小魚を彷彿とさせる誘い方をします。

しかし、ショアスローではその反対に、ロッドとリールをゆっくり動かして、弱りかけもしくは弱っている小魚を演出。

ショアスロー専用モデルであるショアガンエボルブ991は、こういったスローな誘い方の釣りに特化したモデルであるということです。

ショアスローモデルを選んだ理由

では、スローな釣りに特化したショアガンエボルブ991を選んだ理由はなんなのか。

それは、私の釣りのスタイルに適した性能を持っていると感じたから。

主に釣りをする時間帯が低活性な真っ昼間である

一般的に釣りの世界では、「朝マズメと夕マズメは魚が釣れやすい」と言われています。

朝マズメというのは明け方に太陽が昇る時間帯、夕マズメというのは夕方に太陽が沈む時間帯。

太陽光の変化によるものなのか、あるいは水温の変化によるものなのか、明確な科学的根拠があるわけではありませんが、多くのアングラーはこの時間帯を好んで釣りをします。

しかし、私はこの「魚が釣れやすいとされる時間帯」を意図的に選んで釣りをすることはあまりありません。

なぜなら、私が好きなのはあくまでも「釣り」であり、「魚釣り」ではないから。

つまり私の場合、釣りは好きなんだけど、「何がなんでも魚が釣りたい」っていうタイプの人間ではないわけで、そんな理由から、釣りをするメインの時間帯は魚が低活性とされる真っ昼間。

つまり言い換えると、「魚が釣れにくいとされる時間帯に釣りをする」というのを前提に、ロッド選びを進めました。

水温が低い時期でも口を使わせやすい

今お話しした通り、私は「魚釣り」ではなく「釣り」が好き、そしてそれは私のアイデンティティでもあるわけですが、しかしいくら釣りが好きだとはいえ、ルアーを投げる爽快感が好きだとはいえ、釣りの本質はやっぱり魚を釣ることにあるわけで。

「釣れない釣りも楽しいけれど、時にはバトルを楽しみたい。」

そんな欲求が自然と湧き出てしまうところもあり、それは釣り人としての本音でもあるわけですよ。

そこで重要になってくるのが、さっきお話しした「低活性な魚へのアピール方法」。

というのも、ショアジギングは、海に住む魚という生物に対し、何の味も匂いもしない鉛のカタマリに針をつけて海に投げ、その鉛のカタマリを動かして、相手の好奇心や食欲をあおる漁法であり、それを駆りたてさせることができなければ、もちろん釣果はゼロ。

これが、例えばイソメやゴカイのような生きエサであれば、動きや匂いでアピールすることができるけど、ショアジギングでは「ジグの動き」だけが生命線。

高活性時なら動きに反応してくれたとしても、低活性時には動きに反応してくれないことも多々あるわけです。

なので、「魚が低活性なときにどれだけ有効なアピールができるのか」というのが最大にして絶対の課題であり、その条件をもしかしたら満たしてくれるかもしれないと感じさせてくれた釣りが、「ショアスロー」だったのです。

その可能性を感じさせてくれたエポックエメイキングな動画がこちら。

ショアスロー×ヒラメ 沼田純一のショアスロー

季節は寒風吹きすさぶ2月の上旬、場所は鹿児島県大隅半島にあるサーフ。

根がところどころ点在し、小さい流れ込みもあるエリアで実釣開始。

パームスの沼田さんによる軽快な解説が加えられ、スーパーライトショアジギングが展開されていくわけですが、ここで、動画内にショアスローの特徴がよくわかる説明があったので引用させていただきます。

ショアスローは水温が低下するなどして、魚の活性が落ちた状況でも、ジグの移動距離を抑えることができるので、口を使わせやすい利点がある
そのため、一年を通じて楽しむことができる釣り方である

この動画では、真冬のサーフでの釣りということで、手がかじかむ様子も映し出されていますが、そういった気温や水温が低い状況下でも、しっかりと釣果を得ることができています。

そして、この動画から何より伝わってくるのが「楽しさ」

扱っているジグが軽量なこともあって、かかる魚は比較的小型のサイズですが、それでも真冬の真っ昼間の明るい時間帯にこれだけ釣れるのを知ってしまうと、見ているだけでワクワクしますよね。

ショアスロー×ブリ 沼田純一のショアスロー

さらに、こちらの動画では、Maxウエイト30gのショアガンエボルブ991で、堤防から80cmオーバーのブリをキャッチ。

ショアスローの無限大の可能性を証明してくれています。

ショアガンエボルブ ショアスローモデルの特徴

ショアガンエボルブのショアスローモデルにはどんな特徴があるのか、以下の動画が非常に参考になります。

ショアガンエボルブ・ショアスローモデルの解説

次に、今ご紹介した動画のポイントをまとめてみましょう。

※専門用語は以下のイラストでご確認を。

ロッドのパーツ名称

  • 機種は990・991・992・993の4つ
  • 数字が大きいほどパワーがあり、高活性時は大きいほう、低活性時は小さいほうがおすすめ
  • ティップにパワーがあり、跳ね上げ後のバタツキが非常に少ない
  • バット部分に高弾性カーボンを使用しているので、感度が非常に高い
  • 魚からのコンタクトの他、水中の様々な情報を雑味なく感じることが可能
  • SiCリングガイドを採用しているので耐久性
  • ガイドはやや小さいサイズなのでブランク本来のアクションが引き出され、ジグを的確にコントロールできる

ショアガンエボルブは多くのゲームスタイルをサポートするショアキャスティングロッドですが、すべての機種に共通しているポイントは「ティップにパワーがあってブランクの感度が非常に高い」という点です

そのため、地磯のような岩や海藻が複雑に入り組んでいるエリアだとしても、「海の中の地形」「ルアーの状況」が竿先からしっかりと伝わってくるため、攻めの釣りが展開できるのです。

なので、例えばこんな根魚や、

2020-08キジハタ

キジハタ

こんな根魚を釣ることも可能。

2020-08カサゴ

カサゴ

そして、これらの根魚を釣った時間帯は、もちろんマズメ時ではなく真っ昼間なのですが、私が何より注目してほしいポイントは、釣り場が最初にご紹介した動画内の鹿児島県から遠く離れた青森県であることです。

地図で確認するまでもなく、両県のギャップは直線距離にして1,400キロ以上。

水温や海流など、海の生物に与える環境の影響はかなり大きく異なるはず。

これはつまり、「ショアガンエボルブなら、九州最南端でも本州最北端でも魚を釣ることができる」という証明でもあるわけで、この段階で少なくとも「本州、四国、九州の範囲なら、どこのエリアでも使えるロッドである」と言ってしまっても過言ではないわけです。

991を選んだ理由

ショアガンエボルブのショアスローモデルは既述の通り4機種がラインアップされており、どのクラスの機種を選んだらいいのか迷う人も多いはず。

そこで、機種の選び方のヒントを解説します。

【ショアガンエボルブショアスローモデル】

機種 Power Lure PE Line Rod Wt. Price
990 0 7-25g 0.3-1.2号 161g ¥25,000
991 1 10-30g 0.6-1.5号 173g ¥25,500
992 2 20-40g 0.6-2.0号 205g ¥26,500
993 3 30-60g 0.8-3.0号 222g ¥28,000

ショアジギングで聞き慣れた言葉に当てはめると、990がスーパーライトショアジギング、991・992・993がライトショアジギングのクラスに相当します。

私の場合、釣りをする時間帯が真っ昼間の低活性時というのがハッキリしていたため、まずはルアーウエイトが軽いほうの2機種に絞りました。

次に、所持していたルアーが15g~Max30gだったため、2番目に軽いパワークラスの991を選択。

ルアーウエイトに余裕をもたせるという意味では992でも良かったんですが、これまでの経験値から、自重が205gあると1日振るにはやや重い印象があるため候補から外しました。

以上の考察から、991を限りなくスーパーライト寄りのライトショアジギングロッドとして使っています。

ただし、991がいくらスーパーライト寄りとはいえ、3kgオーバーのヒラマサがかかることもあるわけで、そんな引きの強いヒラマサがドラグを鳴らしながら逃げたとしても、タイミングを見計らいながら釣り切ることができるポテンシャルは備えているので、ご安心を。

2019-08ヒラマサ

ライトショアジギングでヒラマサ

ショアガンエボルブ991のサイズ感

ショアガンエボルブのショアスローモデルは4機種すべてが同じ長さで構成されており、その全長は9ft9inch=297cm。

私の身長は成人男性の平均値とほぼ同じ170cmですが、ロッドはちょうど3mほどなのでとても扱いやすく、1日振り続けられる手頃なサイズ感は大きな強みです。

長さについては当初「サーフに行ったときだとやや短いかな?」とも思っていましたが、バッドセクションに高弾性マテリアルを採用していることで非常にルアーを投げやすく、楽に、そして思った以上に飛距離を出すことができるのは嬉しい誤算。

何より、私の場合これよりも長いロッドで1日投げ続けると結構な疲労感を感じることもあるため、9ft9inchという長さについては、長すぎず短すぎずの「ちょうどいい塩梅の長さ」に仕上がっていると思います。

ショアガンエボルブのガイド

ショアガンエボルブはガイドにKシリーズガイドを採用。

私は以前、エントリーモデルのロッドでショアジギングをしていたんですが、当時はしょっちゅうライントラブルが起きていて、友人に「またか」とよく笑われていました。

ところが、Kガイドを採用しているショアガンエボルブに変えてから、あんなに頻発していたライントラブルがほぼ起きなくなったのです。

正確に言えば、現時点で購入から60回以上釣りに行きましたが、ガイドが原因となったライントラブルはわずかに1回あっただけ。

釣り場で絡んだ糸をほどく姿がお家芸的になっていたポンコツアングラーの私でしたが、Kガイドのおかげでまっとうなアングラーへと変わることができたのです。

さらに、エントリーモデルのロッドに比べてキャスティングをしたときの爽快感も違います。

このフィーリングの違いについては、Kガイドはもちろん、ガイドリングがSiCであることも相まっての効力によるものだと思います。

ショアガンエボルブの耐久性

ショアガンエボルブ991は、対応するルアーウエイトが10~30gと比較的軽めですが、ブランクそのものの耐久性は高いようです。

というのも、1度だけ60cmのヒラマサがスレがかりしたことがあり、そのときはそれこそ「メーター級のブリ」がかかったときのような強烈な重みで悪戦苦闘させられましたが、ロッドは折れることなく魚を陸に届けてくれました。

2020-08ヒラマサ1-a

スレがかりしたヒラマサ

そしてもうひとつ、ショアガンエボルブがSiCリングガイドを採用していることは、ロッドの耐久性に大きなアドバンテージを与えています。

というのも、ショアジギングはルアーを常に動かす釣りであり、塩水にさらされるメインラインやガイドには想像以上に高い負荷がかかっています。

そのため、特にガイドリングには高い品質が求められるわけですが、SiCリングガイドであれば、リングそのものの耐久性はもちろん、擦れに弱いPEラインに対しても非常に優しい設計になっています。

なので、私の愛用するショアガンエボルブ991は、現在購入から丸3年を経過し4年目に入っているものの、ガイド部分にサビはまったく見られず、長く愛用することができそうです(耐久性については今後も追記します)。

ショアガンエボルブ991の気になる点

ショアガンエボルブ991を実際に使ってみて、悪い点とか問題点というのは正直ありません。

ただ、唯一苦言を呈するとすれば、リールを固定するリングがやや緩みやすいという点が気になります。

ショアガンエボルブ991とラテオFJのリールシートリングの比較

画像を見てわかるように、ショアガンエボルブ991のリールシートリングはやや小型で、さらにギザギザの溝がついています。

いっぽう、サイズ・価格ともにほぼ同クラスのラテオFJのリールシートリングは大型でツルツルしています。

ショアガンエボルブ991とラテオFJのリールシートリングのグリップ比較

朝から夕方まで、1日ロッドを振り続けていると、この溝と、手のひらの手首側の小指球(しょうしきゅう)という部分が擦れ、徐々にリングが緩んでしまうことがあるんです。

ギザギザはおそらく、リングを回しやすいように滑り止めとしてついていると思われますが、そもそもリングが小型であるため、ラテオFJと比べるとガッチリとした固定感がやや足りないのが残念なところ。

幸い、これまでリールが外れるような段階まで緩んだことはありませんが、1~2時間に1回は緩んでいないか確認するのが日課になっています。

まぁ、この点は強いていうならってくらいのことですが、忖度なしのインプレなので、遠慮なく書かせていただきました。

パームスとアングラーズリパブリック

YouTubeの動画やAmazonなどで見ると、ショアガンエボルブの前にパームス、もしくはアングラーズリパブリックという表記がありますよね?

私ははじめ、メーカー名なのか商品名なのかなんなんだろうと思っていたのですが、調べてみたら元々の社名がAngler’s Republic/アングラーズリパブリックであり、2018年に社名をPALMS/パームスに変更したということのようで。

なので、アングラーズリパブリックのショアガンエボルブ、パームスのショアガンエボルブ、どちらも本物のショアガンエボルブです。

まとめ

ショアガンエボルブ991のインプレの要点をまとめます。

  • ショアスローとは、低活性な魚に口を使わせやすい釣り方である
  • ショアガンエボルブ991はショアスローに特化したモデルである
  • ショアガンエボルブはティップにパワーがあってブランクの感度が非常に高い
  • ショアガンエボルブ991は本州、四国、九州の範囲なら、どこのエリアでも使えるロッドである
  • ショアガンエボルブ ショアスローモデルはスーパーライトショアジギングとライトショアジギングに対応している
  • ショアガンエボルブ ショアスローモデルは全長が約3mなので扱いやすい
  • ショアガンエボルブはKガイドとSiCガイドリングを採用しているので高い遠投性能と耐久性を兼ね備えている
  • ショアガンエボルブ991のリールシートリングはやや緩みやすい

低活性な魚に有効なショアスローに特化したスペシャルモデル、ショアガンエボルブ991。

漁港、磯、サーフといったあらゆるエリアで万能に使えるため、このロッドのおかげで、これまでほんとにいろんな魚を釣ることができました。

私にとってショアガンエボルブは、最も信頼のおける大事な相棒であり、これからも活躍してくれることでしょう。

ただし、今回のインプレは良いところばかり書いているので、私のことをパームスの回し者みたいに感じるかもしれませんが、パームスとのつながりはまったくありません(笑)。

この記事で最も伝えたいことはただひとつ、「ショアガンエボルブは魚に出会える確率が高いロッドである」ということです。

この記事が、あなたの趣味をより豊かにできますように。

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